夏の塩分補給

夏の塩分補給

塩分補給の重要性

汗

毎年、夏になると様々なところで塩分補給が喚起されます。水をしっかり飲むことはもちろん、塩分もとらなくてはならないのは何故なのでしょうか。まず、汗には塩分が含まれています。私たちの身体は普段、食塩濃度が 0.9%に保たれていますが、その体内の塩分が不足した状態が続くとめまいや失神、頭痛、吐き気、倦怠 感や高体温などといった脱水症状があらわれてしまいます。体内の塩分が不足して脱水症状が起きるのは、次のようなメカニズムです。汗をかいた状態の体には水分と塩分が不足しています。この状態から水分だけを補給すると、体内の塩分濃度が薄まってしまいます。そこで体は、塩分濃度を適正に保とうと、 水分を尿として排出しようとするのです。それによりさらに体の中の水分が失われてしまい、結果的に、水を飲むだけでは逆に水分が不足してしまうという事態に陥ります。

図:大塚製薬 熱中症から体を守ろう 効率的な水分補給

塩分補給の注意点

夏の気温の高い日に外で活動を行うと大量の汗をかきます。汗をかくと体内の水分とナトリウムが失われます。また水分は皮膚からも蒸発していきますが、水分は皮膚からも蒸発し気がつかないうちに脱水状態になりがちです。ひどい場合、熱中症をおこす危険性が あります。熱中症対策として水分と塩分補給が重要ですが、心配し過ぎて塩分のとり過ぎにならないように注意しましょう !
<1 日の塩分摂取量>
厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(20年版)」より男性 7.5g、女性 6.5gとされています。日本人の 1 日当たりの平均塩分摂取量は男性 11g、女性 9.3gです。(厚生労働省平成30年『国⺠健康・栄養調査』より)
この背景には、私たちが普段食べている和食は健康的なイメージがある一方で、醤油や味噌などを使った食事が多く塩分が非常に高いものが多いです。また、近年はライフスタイルの変化からファストフードや加工食品などの利用者が多く、塩分を多く摂取しがちです。
<塩分をとりすぎると起こりうる病気>
塩分の取りすぎは血圧をあげる高血圧の大きな原因になります。厚生労働省「生活習慣 病予防のための健康情報サイト」によると、塩分の摂りすぎが日本人の高血圧の最大の原因となっているようです。塩分の摂りすぎはガンや脳梗塞・腎臓疾患のリスクも高めます。高血圧により血管に圧がかかり、それに耐えるため血管の壁が厚くなり、血液が通る道が 狭くなることで動脈硬化が起こります。そして、この動脈硬化は脳卒中や心筋梗塞、腎障害など様々な病気の原因になります。
また、国立がん予防・検診研究センターによると、塩分の摂りすぎがガンの原因の一つとされています。
高血圧だけに限らず「健康」を考えたとき、塩分のコントロールはとても大切なことが わかります。塩分はほどよく摂取するようにしましょう!!

塩分が摂れるおすすめレシピ

ささみときゅうりの梅和え

ささみときゅうりの梅和え

材料(1人前)

  • 鶏ささみ 50g
  • 料理酒 小さじ1
  • きゅうり 1/2本
  • 梅干し 1個
  • かつお節 適量
  • しょうゆ 小さじ1/2
  • ごま油 小さじ1/2

作り方

1. 鶏ささみは筋を取り除く。

2. 耐熱容器に鶏ささみ、料理酒を入れ、ラップをして600Wのレンジで約2分火が通るまで加熱し、粗熱が取れたら手で割く。

3. きゅうりは千切りにし、梅干しは種を取り除いて細かく刻む。

4. ボウルに2、3、かつお節を入れて混ぜる。

5. しょうゆとごま油を加えて軽く混ぜて完成!

梅干しは夏の塩分補給にぴったり!簡単に作れて、味もさっぱりとしています。また、梅干しのほかにも、漬け物も塩分補給に効果的です!



コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です