逆流性食道炎

逆流性食道炎

逆流性食道炎とは?

逆流性食道炎

食道の筋肉が低下し、胃酸が食道に逆流することで粘膜障害が起こることです。胃酸は強い酸のため、食後に胸やみぞおちのあたりに痛みを起こします。さらにのどの違和感、声のかすれ、慢性の咳などがあらわれることもあります。発病する人の特徴として、男性、BMIが高い、内臓脂肪型肥満、高齢の方が挙げられます。
治療法として、胃酸分泌抑制薬(プロトンポンプ阻害薬)等の薬の服用がありますが生活習慣の改善も欠かせません。

生活習慣の改善で気を付けたいこと

ジャンクフード

胸焼けを起こしやすい食事習慣

暴飲暴食を避ける:大量に食べてしまうとで腹圧がかかり、胃酸の逆流が起こりやすくなります。
早食い・すすり飲みをしない:早く食べることで食べ物と一緒に空気も取り込んでしまい、食後にゲップが出やすくなり、逆流性食道炎が起こりやすくなります。

胸焼けを起こしやすい食品を避ける

高脂肪食(揚げ物などの油を多く使った料理、肉の食べ過ぎなど)、甘味食(チョコレートやケーキなど)、柑橘類(オレンジやグレープフルーツ、レモンなど)、酸味の強い食べ物(梅干しなど)
消化のために分泌されるホルモンによって胃酸分泌を促進させてしまい、食道と胃の間の筋肉が緩むため胃酸が逆流しやすくなります。

調理方法は、蒸す・煮る・茹でるなど、油を使わない工夫をすると。
◎胃に負担をかけにくい食べ物
・主食:お粥やうどん
・主菜:脂質の少ないささみや赤身肉、白身魚のたらやかれい、たい、豆腐や納豆などの大豆製品
・乳製品:牛乳やヨーグルト
◎胃の粘膜を強くする食べ物
・ビタミンU(キャベジン)は胃酸の分泌抑制と胃腸粘膜の新陳代謝促進の働きがある栄養素です。水に溶けやすく、熱に弱いため生で食べるのがおすすめです。加熱する際は短い時間で調理しましょう。ビタミンUはキャベツやトマト、レタス、白菜などに含まれます。

胸焼けを起こしやすい生活動作

食後すぐに横にならない:胃酸が重力で逆流してしまいます
前屈姿勢など腹圧のかかる動作を避ける:お腹が圧迫されて、胃酸の逆流が起こりやすくなります。

就寝姿勢

枕を使う:頭を挙げることにより胃酸逆流を防ぎます
左を下にして寝る:右を下にして寝ると食道と胃の間の筋肉が緩みやすくなり、胃酸が逆流しやすくなります。

お酒の過剰摂取と喫煙

アルコールの過剰摂取は避ける:アルコールは食道と胃の間の筋肉を緩め、食道の食べ物を消化するために起こる運動を低下させて胃酸の逆流を引き起こします。
禁煙をする:煙草に含まれるニコチンは、胃酸の分泌量を増加させる作用があり、食道への逆流が起こりやすくなります。また、喫煙は唾液の分泌量を低下させるため、逆流してきた胃酸を中和させることができず、食道を傷つけてしまいます。



コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です