「食欲の秋」という言葉があるように、秋は食べ物が美味しい季節です。たくさんの食材が旬を迎え、秋の味覚を楽しむことができます。その中でも、旬の野菜について紹介していきます。
旬の野菜を味わうメリット
旬の野菜を味わうことのメリットとして、3つあります。
1つ目は、季節の移り変わりを感じられるということが挙げられます。季節ごとに旬の季節が移り変わるのは、四季のある日本ならではの楽しみです。旬の食材を食べることで季節が巡る喜びを感じ、その季節の思い出や味を懐かしんだりすることもできます。
2つ目は、多くの食材にとって旬の時期は、そうでない時期に比べて自然の摂理に従って大地と太陽の恵みを最も効率的に受けて育つ時期なので、栄養価が高くなります。例えば、旬の時期のキャベツは、細胞の老化を防ぐ抗酸化作用が高いβカロテンやビタミンCの成分が多く含まれています。
3つ目は、旬の食材は、新鮮で香りや旨味が豊富なので、味が強く感じられ、少ない調味料でも美味しく味わうことができます。そのため、旬の食材を使えば塩分や糖分の摂りすぎを抑えることもできます。
秋に食べたい栄養満点の秋野菜は?
秋は栄養豊富な食べ物がたくさん採れる季節です。そこで、秋に食べたい栄養豊富な野菜を紹介します。
1つ目は、きのこです。きのこの中でも秋が旬である舞茸には、摂取することが難しいβ-グルカンという水溶性食物繊維の一つが含まれています。水溶性食物繊維は、血糖の上昇を抑制し、コレステロールの排出をするだけでなく、糖質の消化・吸収を穏やかにしてくれるとも言われています。
2つ目は、さつまいもです。さつまいもには食物繊維が多く含まれ、腸内環境を改善し、 便秘解消の効果が期待できます。
3つ目は、ニンジンやゴボウなどの根菜です。ニンジンにはβ-カロテンがたっぷり含まれています。β-カロテンを体内に取り入れると、ビタミンAに変換されます。ビタミンAは肌や粘膜・免疫機能を正常に保つ働きがあるといわれているため、風邪やウイルスへの感染予防、肌荒れなどの改善にも効果が期待できます。ゴボウには食物繊維やオリゴ糖、抗酸化作用のあるポリフェノールが豊富に含まれていて、便秘の解消や善玉菌を増やすのに効果的です。
このように、秋は栄養豊富で美味しい野菜がたくさんあります。調理方法を工夫して積極的に食事に取り入れてみましょう!
豊富な栄養を逃さず健康に!秋野菜を使ったきんぴらごぼう
材料(2人前)
- 舞茸 180g
- にんじん 100g
- ごぼう 1/2本
- 醤油 大さじ1.5
- 砂糖 大さじ1
- みりん 大さじ1
- ごま油 大さじ1
- 白いりごま 小さじ1
- 一味唐辛子 少々
作り方
1.まいたけは石づきを取り、ほぐします。
2.にんじんは皮を剥き、5mm幅の細切りにします。
3.ボウルに合わせ調味料の材料を入れ、よく混ぜ合わせます。
4.中火に熱したフライパンに、ごま油を引き1と2を入れて全体に油が馴染むまで中火で炒めます。
5.3を入れて、よく混ぜ合わせ、中火で煮汁が少なくなるまで炒めます。
6.白いりごまと一味唐辛子を入れて、全体を馴染ませたら火を止め、器に盛って出来上がりです。
栄養のポイント
- 舞茸 秋が旬で、血糖値の上昇を抑制させ、糖質の消化・吸収を穏やかにしてくれる。
- にんじん 秋が旬の野菜の一つで、免疫力をあげ感染予防や肌荒れの改善に効果的。
- ごぼう 秋が旬の野菜の一つで、便秘の解消や善玉菌を増やすのに効果的。
*豊富な栄養を少しでも逃さないように、茹でる調理よりも炒める調理に!